北海道におけるライムギ類の栽培がキタネグサレセンチュウPratylenchus penetrans密度におよぼす影響
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概要
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ポット試験でキタネグサレセンチュウの発育や土壌中密度を調査したライムギ類35品種のうち、7品種では根内卵数が0であった。根内卵数0の5品種の春播き栽培(5月下旬から2か月栽培)を2回(2か年)行い、「BILBAO」と「WIANDI」に密度低減効果を認めたが、その効果は対照の実用種、エンバク野生種より低く、後作に栽培したダイコンの商品化率(2か年の値)はエンバク野生種区の各100%に対して、「BILBAO」区43、73%、「WIANDI」区3、30%と劣った。秋播き栽培(9月27日〜翌年6月12日)の場合、雪腐病防除により生育が確保された試験区では、初期密度比は「SBR601」(新たな試験系統)、「BILBAO」、「WIANDI」、それぞれ10%、23%、24%で、後作ダイコンの商品化率はそれぞれ90%、60%、67%と「SBR601」の効果がまさった。
- 2009-06-00
著者
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