市販キットを用いた小麦加工品からの簡便迅速なDNA抽出法
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概要
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近年、消費者の食に対する安全志向の高まりから、パン用、麺用ともに国内産小麦の需要が増大している。その需要増を背景として、日本各地で地域独自の品種が開発され、それらを原料とした加工品の製造販売が増加している。しかし、加工時の作業性のよさやコスト削減のために輸入小麦を混ぜたにもかかわらず「国産小麦使用」「○○(品種名)使用」などと偽装表示する事例が散見され、商品の原材料表示を科学的に証明できる技術の開発が求められるようになってきている。一方、製粉会社等では複数の品種を取り扱っており、意図せず他品種の混入がおこりうることから、その混入率を調査するための手法の開発が求められている。現在著者らは、農林水産省のプロジェクト「安全で信頼性、機能性が高い食品・農産物供給のための評価・管理技術の開発」に近畿中国四国農業研究センターと共同で参画している。その中において近畿中国四国農業研究センターでは、国内流通主要小麦品種についてDNAレベルでの品種間変異の探索およびマーカー化、原料段階での他品種の混入率推定法の開発を目指した試験研究が進められている。一方、著者らは開発された技術を応用し、麺・パン・菓子類などの各種小麦加工品における効率的な原料品種判別技術の開発および手法の平準化に取り組んでいる。
- 2008-09-00
著者
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