香川県のタバココナジラミ(バイオタイプB)の殺虫剤感受性について
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概要
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香川県で発生したトマト黄化葉巻病(Tomato Yellow Leaf Curl)対策として、媒介昆虫であるタバココナジラミの防除を行うため、香川県下各地のトマト類栽培施設から採集したタバココナジラミの殺虫剤に対する感受性検定を実施した。採集したタバココナジラミは、すべてバイオタイプBであった。これらについて、キャベツ及びブロッコリーの葉片を用いた食餌浸漬法で、薬剤感受性検定を実施した。1.検定植物によって処理差が見られ、薬剤を加用していない蒸留水処理、展着剤添加蒸留水処理で、キャベツよりもブロッコリーのほうが生存率が高かった。2.成虫、幼虫の感受性がともに高かったのは、ピリダベン水和剤であった。やや幼虫の感受性は低かったが、成虫の感受性が高かったのがネオニコチノイド系薬剤で、幼虫の感受性は高いが成虫の感受性が低かったのがトルフェンピラド乳剤やミルベメクチン乳剤であった。3.ベンゾウレア系脱皮阻害剤に対する感受性は、検定間で振れが大きく、採集個体群によって感受性が異なる可能性が示唆された。4.ピメトロジン水和剤に対する感受性は、幼虫よりも成虫で高かった。
- 2008-09-00
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