外国産エクステリア材から抽出した成分の防腐・防かび性
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概要
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エクステリア材として防腐処理をほとんど施さずに使用されるイペ材は、ブラジルなど南アメリカ大陸アマゾン川流域等に広く分布する、ノウゼンカズラ科の広葉樹木材である。しかし、イペ材は製材時の切削加工が難しいため、日本国産の針葉樹や広葉樹の製材歩止りが、概ね60%程度であるのに対して、イペ材の製材歩止りは低く端材などの未利用廃棄物が多い。さらに、イペ材の端材は、高い気乾密度や硬度など物理的性質により、パーティクルボードヘの再利用が難しく、未利用のまま一部は燃料として用いられているにすぎない。一方、イペ材はその抽出成分が生物に対して抵抗性があることが知られている。木部抽出成分がラパコールや他のナフトキノン誘導体を含有し、海洋せん孔生物に対して抵抗性があること及び内樹皮抽出成分がヒトの腸内細菌等に対して抗菌作用を有することが既に報告されている。しかし木材腐朽菌類やカビに対する抗菌性について調べた報告はない。そこで本研究では、イペ材の端材などの有効利用法として、イペ材から抽出した成分を耐朽性の低い木材に注入し、イペ材の抽出成分が被注入木材の耐朽性に及ぼす影響について調べた。さらに、抽出成分のカビ抵抗性について調べ、木材保存剤への利用の可能性を検討した。
- 2008-11-00
著者
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