タイラギ外套腔内への底質の間隙水の浸入

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概要

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有明海では、重要な水産資源の一つであるリシケタイラギ（以降、タイラギと表す）は近年大量斃死が起こるようになり、資源保護のため禁漁が続いている。大量斃死の原因の一つとして、貧酸素水塊の影響があげられている。低酸素については、タイラギの繊毛運動および換水に及ぼす低酸素の影響や致死酸素飽和度が調べられている。山元らは、大量斃死の原因の一つとして、鰓の損傷に伴う換水量の減少によって体内が酸素不足に陥ることを上げている。しかし、底質の悪化が体内の生理状態に及ぼす影響に着目した研究はなされていない。そこで、底質の影響に関する研究を進める上での基礎資料を得る目的で、タイラギを用いて砂中に色素を注入する方法で砂中の間隙水が外套腔内へ流入する様子を明らかにした。
2008-02-00

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