トラフグ好中球の形態学的および細胞化学的特徴
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ヒト好中球の細胞内顆粒は、その膜や基質の成分の違いに基づいて、4種類に分類されている。一方、脊椎動物の中でも早期に祖先種が出現したとされる魚類では、好中球顆粒の種数に関する報告は少ない。近年、我々は、各種真骨魚類の好中球には、Romanovsky型染色性と形状が異なる複数種の顆粒が存在し、しかも顆粒の多様性は魚種によって相違することを示した。すなわち、コイ目のコイCyprinus carpioの好中球はエオシン好性顆粒(α顆粒)、難染性顆粒(β顆粒)および好塩基性顆粒(γ顆粒)の3種類の顆粒を有するが、スズキ目魚類のナイルティラピアとイサキでは、これら3種類の顆粒とともに、粗大で不定形の好塩基性顆粒(δ顆粒)が認められた。本研究では、ヒラメと同様に、スズキ目から派生したと考えられているフグ目に属し、産業上重要魚種であるトラフグの好中球についてRomanovsky型染色性および細胞化学的特性を調べ、これまでに報告した他魚種と比較した。
- 2007-03-00
著者
関連論文
- スズキ科魚類(スズキ,ヒラスズキ,タイリクスズキ)の好中球の形態学的および細胞化学的特徴
- 魚類のサイトカインとその誘導による防疫対策
- 甲殻類の生体防御能と機能活性化による防疫対策
- トラフグ好中球の形態学的および細胞化学的特徴
- トゲカイエビ(甲殻亜門鰓脚綱貝甲目)の血球
- エビ類のホワイトスポット病ウイルス検出のためのイムノクロマトグラフィーキットの開発とその評価
- スズキ科魚類(スズキ、ヒラスズキ、タイリクスズキ)の好中球の形態学的および細胞化学的特徴
- トラフグ好中球の形態学的および細胞化学的特徴
- トゲカイエビ(甲殻亜門鰓脚綱貝甲目)の血球