セルロースからの熱可塑性プラスチック
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概要
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セルロースを出発原料に熱成型できる材料の開発を行った。セリウム(IV)塩を使いメタクリル酸メチルをパルプ、紙、不織布にグラフト重合した。メタクリル酸メチルをグラフト重合したパルプの熱成型体の曲げ強さは成型温度150℃で49MPaあった。試作したセルロース系高分子材料を山林に埋設し生分解試験を実施した。16ヶ月までの結果では、寸法、重量にあまり変化がないが、引っ張り強さは約半分になっており、分解が進んでいると思われる。比較試料として用いた市販生分解性プラスチックは6種類のうち1試料で重量減があった以外ほとんど試作品と同様の挙動を示した。農業用途開発では、苗木育苗用ポットを試作し、森林技術センターで育苗試験を行った。
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