単純性嚢胞との鑑別が困難であった胃重複症の1例
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概要
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rights:日本消化器内視鏡学会rights: 本文データは学協会の許諾に基づきJournal Archiveから複製したものである胃重複症は,消化管重複症の中でも比較的稀な先天性疾患である.症例は39歳男性で特に自覚症状認めず,腹部超音波検査により胃嚢胞性疾患が疑われ来院した.胃嚢胞と診断するも,一部嚢胞壁肥厚像を認め,増殖性変化を考慮し,開腹手術を行った.胃漿膜を切開し,嚢胞は筋層より剥離が可能で嚢胞のみ摘出し得た.組織学的に筋層および噴門腺を有し,胃重複症と診断した.本例の術前診断は極めて困難であった。胃漿膜下の嚢胞性疾患に対しては胃重複症の可能性も考慮して加療するのが望ましい
- 社団法人日本消化器内視鏡学会の論文
- 1998-07-24
社団法人日本消化器内視鏡学会 | 論文
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