胃癌手術中に発見された空腸pseudolymphoma
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概要
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消化器外科にたずさわる医師にとって,開腹時,主病巣の検索とともに,腹腔内諸臓器の精査は,基本的な手技の1つである.小腸病変はその頻度の低さ,さらには術前検査の困難さなどにより,術中精査が特に重要であるといわれている. われわれは胃癌切除255例中,術中精査で4例の小腸病変を発見し,うち1例に極めてまれな全周性狭窄を呈した空腸偽リンパ腫(以下pseudolymphoma)を経験した. 本報告では,術中精査で発見された小腸病変の分析と,空腸pseudolyrphomaの臨床病理学的特徴を述べるとともに,最近問題となっている悪性リンパ腫との差異に関し,フローサイトメトリーによるDNA量の解析を試み,興味ある知見を得たので報告する.rights:日本消化器内視鏡学会rights: 本文データは学協会の許諾に基づきJournal Archiveから複製したものである
- 社団法人日本消化器内視鏡学会の論文
- 1988-00-00
社団法人日本消化器内視鏡学会 | 論文
- 単純性嚢胞との鑑別が困難であった胃重複症の1例
- 内視鏡的に切除が可能であった巨大Brunner腺過形成の1例
- 内視鏡下生検時の排膿により治癒した横行結腸周囲膿瘍の1例
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- 低位前方切除術結腸嚢直腸吻合後, 吻合部動脈性出血を内視鏡的に止血し得た1例