食道静脈瘤硬化療法後の再発と治療
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概要
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rights:社団法人日本消化器内視鏡学会rights:本文データは学協会の許諾に基づきJournal archiveから複製したものである内視鏡的硬化療法(EIS)後の食道静脈瘤の再発について検討した.EIS施行101例の再発率は完全消失60例では平均3年5カ月の観察期間中8.3%と低率であったが,静脈瘤残存41例中3カ月以上の経過を追えた27例では平均2年5カ月の観察期間中85.2%と高率であった.EIS後の静脈瘤再発様式はF因子が軽度なわりに発赤所見が高度な独特の所見を呈し,小水疱様の発赤がびまん性に出現するいわゆるatypical red color sign (ARC)を示すタイプと,telangiectasiaが著明に出現するタイプに分けられた.再発時期はEIS終了後平均8.4カ月と比較的早期で,再治療は再発後平均9.2カ月の時期で行い,69.2%に血管内外注入併用法を,30.8%に血管外注入法を行った.
- 社団法人日本消化器内視鏡学会の論文
- 1991-04-20
社団法人日本消化器内視鏡学会 | 論文
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