内視鏡的に摘除しえた十二指腸真性腸石の1例
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概要
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症例は20歳男性.生後7日目に輪状膵に対する十二指腸十二指腸吻合術を施行されている.吐血を主訴に川村病院を紹介受診,入院となった.上部消化管内視鏡検査にて十二指腸十二指腸吻合部の狭窄,出血性潰瘍を認め,また拡張した十二指腸内に結石を認めた.内視鏡下に止血術を行った後,レーザーを用いた砕石術を施行し結石を摘出し得た.結石成分分析の結果はデオキシコール酸98%以上であり,十二指腸内に形成された真性腸石と診断した.真性腸石の報告は少なく,また本邦での輪状膵術後の十二指腸内真性結石形成の報告は無く,極めてまれであると考えられたrights:社団法人日本消化器内視鏡学会rights:本文データは学協会の許諾に基づきJournal archiveから複製したものである
- 社団法人日本消化器内視鏡学会の論文
- 2004-02-20
社団法人日本消化器内視鏡学会 | 論文
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