直腸静脈瘤破裂に対して内視鏡的静脈瘤結紮術および硬化療法が奏効した1例
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概要
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直腸静脈瘤は,胃・食道静脈瘤に比べ,頻度は少ないが,出血した際には大量の血便をきたすことが多く,その治療に難渋することがある.症例は5年前に食道静脈瘤破裂をおこした際,硬化療法による治療歴のある特発性門脈圧亢進症の患者である.今回,直腸静脈瘤破裂に対して内視鏡的結紮術にて止血し,硬化療法を追加することにより,直腸静脈瘤を消失させた上,1年後の現在,再発なく良好な経過をたどっている症例を経験した.内視鏡的結紮術は,破裂時の一時止血には優れているものの,静脈瘤の再発を考慮すると硬化療法による追加治療が必要であると考えられたrights:社団法人日本消化器内視鏡学会rights:本文データは学協会の許諾に基づきJournal archiveから複製したものである
- 社団法人日本消化器内視鏡学会の論文
- 2004-08-20
社団法人日本消化器内視鏡学会 | 論文
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