専門看護師として認定を受けていない専門看護師教育課程修了者の教育ニーズ
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概要
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本研究の目的は,専門看護師として認定を受けていない専門看護師教育課程修了者の,教育課程での学びと教育ニーズを明らかにすることであった.専門看護師として認定を受けていない専門看護師教育課程修了者に,認定申請に向けて活動する中で①教育課程での学習が役立ったと感じた内容,②教育課程の学習では不足を感じた内容,③不足を感じる内容をどのように学習してきたか・学習していきたいか,について自記式質問紙調査を行い,95名から回答を得た. 教育課程での学習が役立ったと感じた内容は,86名から175件が挙げられ,「理論・知識」が39件と最も多く,続いて「実習」35件,「研究」25件等であった.不足を感じた内容は89名から204件が挙げられ,「健康問題のアセスメント・診断・治療」36件,「理論と実践の統合・事例分析」27件,「専門領域の知識や技術」13件など看護実践に関わる内容が最も多く,「コンサルテーション」29件,「コーディネーション」20件が続いた.不足を感じる内容の学習方法では,「勉強会や研修会への参加」が最も多かったが,今後は「専門看護師との話し合いや相談」,「大学院博士課程への進学や教育コース,研修コース」の希望が増えていた.修了者は,教育課程のなかで高度実践の基礎となる論理的な思考や人や事例をみる視点の広がりや深化を学習していた.しかし,修了後の実践では学びを実践に適応する具体的な方策や,多様な実践への応用,基礎となる健康問題のアセスメントや診断・治療に関わる知識などに不足を感じていた.多様な背景をもつ修了者が専門看護師として活動していくには,修了後も継続した段階的な学習を支援する方策が必要と考えられた.
- 千葉大学大学院看護学研究科の論文
- 2011-03-00
著者
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