子宮頸部腺癌の検討
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概要
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1994年1 月から2002年9 月までに手術を施行した子宮頚部腺癌14例について検討した。組織型別では、粘液性腺癌・内頚部型8例、類内膜腺癌4例、上皮内腺癌1例、腺扁平上皮癌1例、臨床進行期別では、0期1例、1a期1例、Ⅰb期2例、Ⅱa期1例、Ⅱb期4 例、Ⅲb期5 例であった。類内膜腺癌に比して粘液性腺癌・内頚部型は進行癌の多い傾向がみられた。粘液性腺癌・内頚部型の高分化型と類内膜腺癌の低分化型では糖鎖型の腫瘍マーカーの陽性頻度が高く、また本来扇平上皮癌系のマーカーであるSCCの上昇を認める症例もみられた。腫瘍径が4cm以上の症例は4cm未満の症例に比し、腫蕩マーカーの陽性率が高かった。術前動注(BOAI)療法を7例に施行し、CR2例、PR4例、PD1例であった。PDの症例は、子宮頚部の原発巣は著明に縮小したが、子宮動脈の支配領域以外の腫瘍の増大を認めた。病理学的予後因子としては、組織型、浸潤の深さ、リンパ節転移が重要であることが示唆された。
- 徳島赤十字病院の論文
- 2003-03-01
徳島赤十字病院 | 論文
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