当院における大腸癌穿孔13例の検討
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概要
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過去7年間に経験した大腸癌穿孔症例13例(大腸癌手術症例の3.5%) について臨床病理学的検討を行なった。平均年齢65.8歳(41~82歳) 、男女比8:5であった。穿孔形式は遊離穿孔5例(うち、口側穿孔4例.肛門側穿孔1例)、被複穿孔8例(うち、口側穿孔l例.癌部穿孔7例)であり、癌部穿孔は全て被覆穿孔であった。癌腫の肉眼的分類はl型3例.2型2例.3型8例で、組織学的分類は高分化腺癌9例・中分化腺癌3例・不明1例であった。切除例中se(a2)症例6/9 (66.7%)、Iy(+).v (十)症例7/9(77.8%)が多かったがリンパ節転移症例は2/9 (22.3%)と少なかった。病期分類はStageⅠ2例.StagⅡ5例.StagⅢa2例であった。術前の確定診断は困難な場合が多いが、CT検査での詳細な読影が必要と思われた。術式に関して、切除可能症例に対してはリンパ節郭清を考慮した一期的病巣切除が望ましいと考えている。
- 徳島赤十字病院の論文
- 2003-03-01
徳島赤十字病院 | 論文
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