大腿筋膜張筋皮弁による腹壁再建
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概要
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外科手術によって生じた腹壁の欠損した3症例に対して、大腿筋膜張筋皮弁tensorfascia lata musclocutaneous flap(以下TFLm-cflap)を用いた再建を行った。この皮弁は強固な筋膜を含むため、人工物による補強を必要とせず、十分な強度の腹壁の再建が可能である。症例は2例が腹壁の悪性)陸揚切除後に生じた欠損、1例は術後創南IU特による漬湯で、そのうち2例は腹膜を含む全層の腹壁欠損だった。いずれの症例も外側大腿回旋動脈の上行校を栄養血管とするTFLm-cflapで創部を被覆できた。また皮弁採取部は全例で一次縫縮が可能で、あった。術後の経過は一部の症例でごくわずかの皮膚壊死を認めたが、腹壁綴痕ヘルニアなどの重大な合併症はなかった。
- 徳島赤十字病院の論文
- 2002-03-01
徳島赤十字病院 | 論文
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