当院における院内感染症のサーベイランス -IVH カテーテル由来の感染率について-
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概要
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今日の医療において血管内留置カテーテルは絶対に必要であるが、カテーテル感染は院内感染の中で最も頻度が高く危険なものといわれている。今回当院におけるIVHカテーテル由来の感染率を調査、検討した。全病棟におけるIVHカテーテル由来による菌血症の感染率は1.96%であった。ICU、救命救急病棟におけるIVHカテーテル由来による菌血症の感染率は2.5%であった。IVHカテーテlレ由来による菌血症と診断されたものは、235例中11例であり、すべてハイリスクの症例であった。検出菌名は、MRS4例、MRSE2例、MRSA3例、カンジダ2例であった。今回の調査から、ハイリスクの症例及び、ICU、救命救急病棟においては、より強度の感染予防対策が必要であり、各医療従事者の手洗いの重要性をはじめ感染予防に対する意識の向上が望まれる。
- 徳島赤十字病院の論文
- 2002-03-01
徳島赤十字病院 | 論文
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