当院病理診断における精度管理 -平成14年度統計から-
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概要
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平成14年度病理診断した外科病理4,024症例,迅速病理727検体(172症例),病理解剖66症例を検討した.外科病理では,97.6%の症例が3勤務日以内に診断されていた.診断遅延の原因は,免疫染色,コンサルテーションが大部分であった.報告書の再提出は13症例(0.3%)あり,再提出の理由は,追加説明6例,癌取り扱い規約に則らない診断5例などであった.迅速病理では20分以内に95%が診断されていた.診断保留症例は3検体(1.3%),最終診断との乖離検体は7検体(3.1%)であった.病理解剖では剖検率20%であり,目的は病変の確認,死因の究明などであった.60日以内に95%の症例が診断されていた.臨床診断に記載のない何らかの病変が20症例(30.3%)(27病変)に認められた.内訳は感染症,腫瘍(良性,悪性),循環障害,消化管の潰瘍であった.
- 徳島赤十字病院の論文
- 2004-03-01
徳島赤十字病院 | 論文
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