子宮内胎児発育遅延(IUGR)が疑われた症例における母体子宮動脈血流波形の検討
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概要
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母体の子宮動脈血流波形におけるnotch(収縮期末期と拡張期の間の波形の凹み)の有無は,妊娠中毒症や子宮内胎児発育遅延(IUGR)の発症に関連があるといわれている.平成12年8月から平成15年10月までに,IUGRが疑われた妊婦55例に子宮動脈の血流計測を行い,notch の有無と周産期事象について検討した.左右両側にnotchを認めたのは5例,片側に認めたのは11例,notchを認めなかったのは39例であった.notchを認めた症例は早産率,妊娠中毒症の発症率,緊急帝王切開率が有意に高かった.母体子宮動脈血流計測は,胎児発育が抑制された症例の周産期管理に有用な検査である.
- 徳島赤十字病院の論文
- 2004-03-01
徳島赤十字病院 | 論文
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