急性期病院における腹腔鏡下虫垂切除術の現状
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概要
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当科において,2003年5月より腹腔鏡下虫垂切除術(以下LA)を導入してから2005年10月までに施行した46例と導入前の2002年に施行された開腹虫垂切除術43例を対象とした.術後在院日数をLA 症例と開腹症例で比較すると,開腹例7.40±7.15日,LA2.26±1.71日で,有意差がみられた.炎症が中等度以上(蜂巣炎以上)での平均術後在院日数は,開腹では33例で,8.09±7.98日,LA 症例では26例で,2.69±2.11日と有意差がみられた.入院総点数は,開腹群とLA群でそれぞれ,42981±10477点,46985±8952点で差はみられなかった.急性期特定病院は,その特性から在院日数を減らすことが非常に重要で,腹腔鏡下虫垂切除術が,炎症の程度にかかわらずメリットが多いことが示された.
- 徳島赤十字病院の論文
- 2007-03-01
徳島赤十字病院 | 論文
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