搾乳ロボットを導入した酪農経営モデル(1)
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概要
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北海道における搾乳ロボット導入経営5戸を対象に、搾乳ロボット導入が経営組織、労働および経済性に与える影響を明らかにした。経営組織においては、経営全体の技術体系が転換し、特に導入前がタイストール・パイプライン方式である場合、技術の共通点が少なく大幅な転換が必要であった。労働においては、(1)労働時間の削減、(2)肉体労働の減少と管理労働の増加、(3)組作業の解消、(4)作業時間帯の拘束の緩和、(5)24時間搾乳に伴う拘束感の発生がみられた。経済性においては、減価償却費の増大により費用が増大し、増頭したものの所得が減少していた。以上のことから、搾乳ロボットは経営に与える影響が大きく、導入には慎重な対応が必要と考えられた。
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