イチゴ新品種「山口ST9号」の育成
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1.うどんこ病に強く、果実が硬く、食味がよい「山口ST9号」を育成した。主な特性は次のとおりである。(1)うどんこ病に強い。(2)果皮、果肉が硬い。(3)糖酸比が高く、食味が良い。(4)草姿は立性である。(5)促成栽培中の腋芽やランナーの発生が少ない。(6)頂果房の着果数は「とよのか」、「さちのか」より少ない。(7)果実の形は長円錐で、平均1果重は「とよのか」並かやや重い。(8)普通促成栽培における収穫始期は「とよのか」より遅く、「さちのか」と同程度である。(9)年内収量は「とよのか」より少ないが、3月までの総収量は「とよのか」や「さちのか」と同程度である。(10)頂果が溝果になりやすく、低温で着色不良果が発生しやすいが、乱形果や奇形果、規格外の小果は少ない。(11)炭疸病は「さちのか」並に発病する。2.「山口ST9号」は、山口型高設栽培システムに適応性のある品種である。3.年内収量は暗黒低温処理(アイポットの場合)で100g/株程度、短日夜冷処理で80g/株程度確保できる。年内収穫果の平均果重は、20g/果以上である。
著者
関連論文
- プロトプラスト培養及び葯培養による「はなっこりー」の植物体再生と再分化個体後代系統の形質
- アジアンティックハイブリッドとヒメユリの種間交雑による新品種'プチソレイユ'の育成
- シンテッポウユリとアジアンティックハイブリッドの種間雑種のりん片苗栽培における長日処理の影響
- シンテッポウユリとアジアンティックハイブリッドの種間雑種の育成と特性
- ロ-ラ-ボトル型培養および簡易液体通気培養によるサトイモの大量培養
- サトイモ培養球茎株の乾物生産特性および13C同化産物の転流・分配
- マイクログラフティングによるナス不定芽の再カルス化抑制と生長促進
- ハス未熟胚の培養
- サトイモ培養球茎の生育特性の品種間差異と早熟栽培への利用
- In vitroにおけるサトイモの球茎形成および圃場における培養球茎の生育特性
- ハスの組織培養における4倍体の作出と特性
- ハスの組織培養-2-増殖・馴化・培養苗の生産力
- ハスの組織培養-1-生長点からの苗条誘導
- ワサビの花茎及び根茎組織の培養による試験管内大量繁殖
- イチゴ新品種「山口ST9号」の育成
- 小輪系ユリ「プチソレイユ」の育成
- 胚珠培養を利用したアブラナ科新野菜「はなっこりー」の育成
- 加工用イチゴの栽培に関する試験
- ハウスメロンの土壌水分管理
- マイクログラフティングによるナス不定芽の再カルス化抑制と生長促進
- サトイモ培養球茎株の乾物生産特性および13C同化産物の転流•分配
- In vitroにおけるサトイモの球茎形成および圃場における培養球茎の生育特性
- サトイモ培養球茎の生育特性の品種間差異と早熟栽培への利用
- イチゴ新品種「山口ST9号」の育成