TMRおよび分離給与が黒毛和種去勢牛の産肉性に及ぼす影響
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概要
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黒毛和種去勢牛8頭を用い、粗飼料と濃厚飼料を混合し給与するTMR区と濃厚飼料と粗飼料を分離して給与する分離区を設定し、飼料給与方法が飼料摂取量、発育および枝肉成績に及ぼす影響を検討し、以下の結果を得た。1.発育および枝肉成績、胸最長筋の理化学分析値および脂肪酸組成に差は見られなかった。2.粗飼料摂取量は肥育前期では差はなかったが、稲ワラを給与した肥育中期および後期では分離区に比べTMR区が多かった(P<0.01)。また、濃厚飼料摂取量は肥育中期に差(P<0.01)が見られ、分離区で多かった。3.養分摂取量は肥育中期に差が見られ、分離区でTDN(P<0.05)およびCP(P<0.01)摂取量が多かった。4.肝臓、腸および胃の廃棄率はTMR区0%、25%、25%、分離区100%、67%、67%とTMR区が低かった。5.販売金額から素畜費と飼料費を差し引いた差額はTMR区が高かった。以上のことから肥育牛へのTMR給与は、採食量のバラツキを少なくし、経済性を向上させることが示唆された。
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