当科で経験したマムシ咬傷の臨床的検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2003年から2009年までの過去7年間にマムシ咬傷31例を経験した.年齢は50歳台から70歳台までが26例と大多数を占めた.月別では5月から10月の間にみられ中でも7月は12例と一番多かった.受傷時間はヒトの活動する時間に一致してみられたが,特に16時から20時に14例と多かった.ほとんどの症例で時間経過とともに腫脹範囲は拡大した.4例に抗マムシ血清を使用し疼痛の軽減,腫脹の軽減,入院期間の短縮などの効果を実感した.治療として抗マムシ血清の適応は未だ確立された見解はないが全身症状がみられる場合だけでなく,急速に腫脹が拡大する場合にも抗マムシ血清を投与するのが望ましいと考えた.
- 徳島赤十字病院の論文
- 2010-03-25
徳島赤十字病院 | 論文
- 野球選手の上方関節唇損傷に対する各種徒手テストの有効性
- 当院における子宮頚部初期病変CINⅢの取り扱い
- 当科における卵巣嚢腫の腹腔鏡下手術の検討
- 腹腔鏡下手術における合併症の検討
- 重症心不全に対するβ遮断薬(カルベジロール)至適投与の指標について