ニギス耳石の年輪構造
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概要
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ニギスは、太平洋中部・南部および日本海西部北部に主漁場が形成され、練り製品や日干しなどの原料として活用される重要な底魚資源である。分布水深は100〜350mであるが、幼稚魚は主に4〜6月に水深100〜150mの海域に着底し、秋以降成長に伴って深所に移動するといわれている。また、土佐湾のニギスについては、産卵期および生活史初期の成長が報告されている。しかしながら、広範囲に分布していることもあり、生活史の全体像は把握されていない。年齢と成長の関係については、耳石表面観察法による査定結果を基に太平洋側、日本海側各々で報告されている。しかし、年輪が不明瞭な個体が多く、年輪構造の判別基準が求められている。本研究は、耳石薄片法によって耳石横断面にみられる輪紋構造の詳細を記述し、年輪の判別方法を提示することを目的とする。
- 中央水産研究所の論文
- 2010-03-00
中央水産研究所 | 論文
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