水稲新品種「ゆめおばこ」の主要特性
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概要
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稲作においては、国内の激しい産地間競争に加えて外国産米との競争も現実化しつつある。また、秋田県内に、目を向けると「あきたこまち」に偏重した作付けが続いており、それが作業の効率化を阻害し品質・食味のバラツキの原因となっている。そこで、作り易く多収で安定生産可能な良質・良食味品種を育成することにより、「あきたこまち」の作付偏重を是正し多様なニーズに対応することが期待できる。「ゆめおばこ」は秋田県の気象に適応した良質・良食味の新品種である。栽培上の欠点が少なく多収で作り易く「あきたこまち」とは異なるふっくらとした良食味であることから、秋田県の良食味品種ラインナップの一翼を担うことが期待される。そこで、2007年11月に品種登録を申請し受理され、2008年4月に秋田県の奨励品種に採用された。ここでは、その育成経過と主な特性について報告する。
- 2008-12-00