北西太平洋における近年のゴマサバ資源の増加と1歳魚以上の分布、回遊
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概要
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本邦周辺の太平洋海域におけるゴマサバは、従来、暖水性で黒潮周辺を主な分布域として千葉県銚子付近が北限であり、親潮の影響の強い三陸以北の海域では、0歳魚はマサバに混獲されるものの1歳魚以上はほとんど漁獲されなかった。これは、遊泳力の小さい0歳魚は海流によって受動的に北方へ移送されることがあるが、黒潮周辺で越冬後の1歳魚以上は、その能動的な索餌回遊において親潮周辺を索餌場としなかったためと考えられる。本研究では、本邦北部太平洋海域における商業漁獲物調査資料とそれに基づく資源量推定結果、および北西太平洋の広域にわたる調査船調査結果から、太平洋の1歳以上のゴマサバの資源量と夏秋季の索餌期の分布、回遊生態の変化について考察した。
- 中央水産研究所の論文
- 2008-03-00
中央水産研究所 | 論文
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