高知県西部海域の定置網で漁獲されたゴマサバから推定される若魚の加入動向
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概要
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さば類の資源研究において加入量及び加入機構の解明は重要な課題であるが、漁獲対象以前の稚仔魚段階における知見は比較的乏しい。この原因として、定量的・継続的に採集する方法が限られていることが考えられる。定置網漁業は漁場及び漁獲努力量は概ね一定で、魚種や大きさによる選択性は少なく、漁獲量は漁場への加入量を反映していると考えられる。筆者はさば類の加入量や成長及び移動・回遊等の生物特性を明らかにすることを目的に、1999年4月から高知県西部海域の定置網等で漁獲されるさば類を採集している。2006年12月までに採集したゴマサバの尾叉長組成、年齢構成及び大型定置網の漁獲量と漁獲尾数から加入量と漁獲量の変化を検討したので報告する。
- 中央水産研究所の論文
- 2008-03-00
中央水産研究所 | 論文
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