高知県産キンメダイの年齢と成長
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概要
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我が国におけるキンメダイに関する調査・研究の大部分は、千葉県から静岡県の間の各都県の沿岸域や沖合域に生息するものを対象としてなされてきており、移動、成長、産卵、成熟、資源動向などに関する報告がある。高知県におけるキンメダイ漁業は、図1に示した室戸岬沖の大正礁、サウス山、新礁、そして、この3漁場とやや離れて位置する足摺海丘で、樽流しや手釣りによって行われている。2001年に室戸漁業協同組合に水揚げされたキンメダイは、およそ1200トン、9億円であり、この地域の最重要資源であるが、高知県沖に生息するキンメダイについては、標識放流や若齢魚の成長などに関して報告されているにすぎない。漁業者がこの重要な資源を持続的、合理的に利用していくためには、基礎となる生物学的特性が明らかにされなければならない。高知県では、1994年以降漁獲統計調査、市場調査、生物調査などが行われてきており、今回、高知県室戸周辺地域に陸揚げされるキンメダイの成長が明らかになったので報告する。
- 中央水産研究所の論文
- 2003-02-00
中央水産研究所 | 論文
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