植物體内物質含有量測定に「組織粉末法」を利用する事の效果に就て : III. 種々の玄米の「粉末比重」の測定及び其意義
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概要
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Es wurde hier das Trockengewicht Pro 1 cc. Gewebepulver oder das ,, spezifische Pulvergewicht " von Samenkornern (ohne Spelzen) von verschiedenen Reispflanzensippen nach der KoKETSU'schen Pulvermethode bestimmt, um damit die stoffliche Verschiedenheit derselben zahlenmassig zu vergleichen; die Bestimmungsresultate waren die folgenden: (schnipp).此研究は「組織粉末法」によりて玄米の「粉末比重」を測定することが, どれだけの意味を持つところの結果を齎すかを知らんがための目的で行つたもので, 研究の結果によると, 玄米の粉末比重は少くとも貯藏其他の原因による第二次的の變質なき玄米の充實度或は成熟度及びそれから考慮せられる範圍の米質の良否を推定する目安となし得るやうである。そして又粉末比重の大小は栽培地の適否によりて變化するのであつて, 之を測定することによりて, 直接に或品種に樹する栽培地の適否を推知することが可能のやうに思はれる。之を要するに玄米の一性質として其粉末比重を測定表示することは, 植物學的にも農學的にも可なり意義あることで, 「組織粉末法」利用の效果は, 茲にも亦之を認め得たと言ひ得る。
- 九州帝國大學農學部の論文
- 1928-05-00
九州帝國大學農學部 | 論文
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