【脳梗塞急性期治療の最前線　血栓溶解療法の新たな展開】 rt-PA静注療法　当院におけるrt-PAの使用経験

概要

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雑誌掲載版2005年12月〜2006年8月にrt-PA療法を行った24例の成績を報告した。男性14例、女性10例、年齢49〜90歳(平均71.3歳)、発症からrt-PA投与までの時間は53〜170分(平均101分)であった。NIHSSスコアは搬入時に比べて24時間後に6例(25%)で悪化し、1ヵ月後には死亡1例を除く全例で改善した。rt-PA投与までの時間とNIHSSスコア改善度との関連について検討したところ、投与までの時間が短いほど改善度は高くなる傾向が認められた。3ヵ月後のmodified Rankin scale(mRS)は、0〜1の症例が45%、2〜3が25%、4〜5が27%、6が3%であった。入院時NIHSSスコアが20点以上の症例(3例)では3ヵ月後のmRSが全員4以上であった。