休み時間における異文化交流の試み - 子どもとネパール人とのかかわりを読み解く -
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
子どもたちと学校に招かれた外国人とがなんらかのかかわりをするというような異文化交流の実践のほとんどは、今まで授業の中で行われていた。しかし筆者は、授業の中で行われる異文化交流の実践が、授業がもつ特徴によってむしろ制約されてしまい、本来の意味での異文化交流が出来ていないのではないかという問題意識を持つようになった。本研究は、授業の特徴が異文化交流の実践にどのような影響を及ぼしているのかを詳しく検討した上で、その問題点を指摘し、授業の枠組みをはずした場における異文化交流の実践を作成し、その成果と課題を考察し、学校における新しい異文化交流の可能性を見いだすことを目的としている。実践は、実践時間をあえて授業から切り離し、休み時間に行った。実践の成果としては、子どもたちが多様な仕方で外国人とかかわろうと試行錯誤する様子が見受けられ、それを休み時間に行った成果と結論づけた。一方で、今後このような実践を学校文化の中にどう位置づけていくのかということや、異文化交流ということばが、果たして客観的なことばとして機能するのかということや、子どもたちのかかわりを記述するとはどういうことかという問題も明らかになった。
- 千葉大学教育学部授業実践開発研究室の論文
- 2009-03-00
千葉大学教育学部授業実践開発研究室 | 論文
- 上海のヘルス・プロモーティング・スクールの現状--2010年視察、インタビュー並びに文献調査による分析
- ある自由保育幼稚園における参与観察の困難さについて - 観察者が観察できるものは何か -
- 休み時間における異文化交流の試み : 子どもとネパール人とのかかわりを読み解く
- 休み時間における異文化交流の試み - 子どもとネパール人とのかかわりを読み解く -
- デジタル時代の働き方に着目した教員養成学部における「キャリア教育」の試み