急性期保存治療を行った限局性膿瘍(appendiceal mass)を形成した急性虫垂炎の3例
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概要
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雑誌掲載版良好な経過を得た標記の3例を報告した.症例1(70歳女).右下腹部痛を主訴とし腹部CTにて右腸骨筋,大腿筋へ進展する限局化された膿瘍を認めた.経皮ドレナージおよび抗生剤投与により1ヵ月後にCT上膿瘍は消失したが,退院2ヵ月後に再発して抗生剤点滴を行った.症例2(61歳男).右下腹部痛を主訴とし腹部CTにて盲腸背側の腫大した虫垂に連続する膿瘍形成を認めた.抗生剤投与により膿瘍は縮小し,3ヵ月目に待機的腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.症例3(69歳男).下腹部痛を主訴とし腹部CTにて右腸腰筋前面に限局性膿瘍を認め,穿刺ドレナージおよび抗生剤投与により膿瘍は改善した.2ヵ月後の消化管精査により早期胃癌および上行結腸の5cm大のpolypoid lesionを認めたため,胃切除および回盲部切除を行った
- 2003-06-00
著者
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