当科において最近経験した肝細胞癌症例の臨床的検討
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概要
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雑誌掲載版最近18ヵ月間に入院した初発の肝細胞癌症例40例を調査した.ウイルス別では,C型が22例,B型が11例,B, Cとも陽性が1例,B, Cとも陰性が6例と,B型の占める割合が全国平均より高かった.基盤の肝病変は正常肝1例,非特異的変化2例,慢性肝炎4例,肝硬変33例であった.発見のきっかけは,当科でfollow up中が8例,当科に初診が4例,他院からの紹介が26例で全体の65%と多くを占めた.発見のきっかけと腫瘍径の関係は,当科でfollow up中の8例は全例5cm以下だったが,紹介例の腫瘍径は様々であった.尚,他院から肝腫瘍で紹介された24例をみると,前医でfollow upを受けていて腫瘍がみつかったのは8例でそのうち7例は5cm以下だった.逆に前医でも初診だった場合は16例中12例が5cm以上という結果であった
- 1996-06-00
著者
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