STS教育と総合的な学習の時間への対応について ―教科書分析と技術科教師の意識調査を通して―
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概要
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STS教育の観点から、現行の技術・家庭科の教科書に記述されている木材加工領域の学習内容を分析し、さらにSTS教育と総合的な学習の時間に対する奈良県内の中学校技術科教師の意識調査を行った。1)現行の教科書では、木材科学(Science)の学習がその後行われる木材加工実習・技術(Technology)にうまくつながり、さらに技術の発展が社会(Society)へ及ぼす影響へとつながる構成になっており、木材加工学習はSTS教育の展開に適している。2)技術科教師は、STS教育をあまり認知していないが、今後技術科教育にとってその必要性は高いことを認めている。3)総合的な学習の時間に対する取り組みは全般的に遅れているが、体験学習を重視する内容であることから、技術科を担当している教師は、技術科教師として参画する場合、情報教育やものづくりへ積極的に授業を展開しようとしている。
- 奈良教育大学教育研究所の論文