接着積層法による木材の曲げ加工
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概要
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中学校技術・家庭科における木材加工学習の一つに、簡易な曲げ加工技術を提案した。この方法は、丸太から刃物で薄く切削した単板を繊維の方向を平行にして接着積層するものである。乾燥単板では、湾曲時に破壊したり、また成型に多大の力を必要としたため、中学生の木材加工実習には実用的ではなかった。一方、単板に水分を吸収させて柔軟性を付加することによって、湾曲成型加工が可能となった。実験では、単板の柔軟性の付加に必要な水分量、湾曲成型に要する圧締力、成型後の乾燥経過、成型材の接着性能などの基礎的性質を検討した。さらに、製作・調整した湾曲積層材を用いた加工題材を4種類提案した。
- 奈良教育大学教育研究所の論文
- 1998-03-01