理想的教師特性における大学生と教師の違い
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概要
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112名の大学生と155名の現職小学校教師を対象に理想的教師像における特性項目についての評定値を分析した。因子分析の結果、「人格」、「子どもに対する受容的態度」、「教師としての資質」、「指導技術」と命名された4つの因子が抽出された。また被調査者を大学生と現職の小学校教師に分けて各因子を構成する項目の評定値を比較したところ、大学生の方が現職教師よりも評定値の高い項目が多かった。ただし現職教師が大学生より有意に高かった2項目はいずれも「子どもへの受容的態度」因子の項目であり、教職経験により受容的態度が重視される可能性が示唆された。
- 奈良教育大学教育研究所の論文
- 1997-03-01