「友だち」の意味と成り立ち ―教育基本語彙の一研究―
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概要
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教育基本語彙の一つである「友だち」は、「友」と複数を示す接尾語「たち」によってできている。それが、現代では「A君は僕の友だちだ」といった単数を表す用法が用いられる。本来複数を表していた「友だち」は、汎称としての「友」の領域を侵し、単数を表すようになり、複数としての意味が薄れていく。「友だち」は以上のような語史をたどり現代に至る。
- 奈良教育大学教育研究所の論文
- 1996-03-01
教育基本語彙の一つである「友だち」は、「友」と複数を示す接尾語「たち」によってできている。それが、現代では「A君は僕の友だちだ」といった単数を表す用法が用いられる。本来複数を表していた「友だち」は、汎称としての「友」の領域を侵し、単数を表すようになり、複数としての意味が薄れていく。「友だち」は以上のような語史をたどり現代に至る。