回想による教師像と教師に対する印象の関係
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概要
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146名の女子学生に小学校、中学校、高校時代の印象に残る教師を回想させたところ、好きな教師を回想した者が圧倒的多かった。好きな教師を回想した被調査者について教師の特性を記述した調査項目60項目に対する評定値に関する因子分析を行ったところ、時代によって因子を構成する項目数は幾分異なるが、共通する5つの因子が抽出された。それらの因子は、信頼感、個人的なかかわり、快活さ、厳しい指導、授業のうまさであった。そしてこの5因子の中で信頼感、快活さ及び授業のうまさが重要な要因であることが示された。また、好きな教師を回想した者は嫌いな教師を回想した者よりも教師一般に対する印象の良いことが示された。
- 奈良教育大学教育研究所の論文
- 1994-03-01