マッカーシー知能発達検査における下位検査間の関連性
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概要
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4歳児と6歳児についてマッカーシー知能発達検査のGCIと下位検査の相関、下位検査間の相関、因子構造を調べた。4歳児ではGCIと最も相関が高かったのは子ども画であった。子ども画は図形の模写との相関も高かった。数の問題は他の多くの下位検査と相関が高かった。数量因子、言語因子、知覚―遂行因子が抽出された。6歳児ではGCIと相関が最も高かったのはことばの知識であった。下位検査間ではことばの記憶ⅠとⅡの相関が最も高かった。言語因子、操作因子、知覚―遂行因子が抽出された。発達差は変動係数、GCIと下位検査間の関係、下位検査間の関係、因子構造のいずれでも見られた。年齢が高くなると下位検査間の関係が薄くなること、GCIの推測に言語尺度、数量尺度、記憶尺度に属する下位検査が重要になることが示唆された。
- 奈良教育大学教育研究所の論文
- 1994-03-01