コミュニケーションの観点からの中学校用英語教科書の分析
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概要
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現行の中学校用英語教科書(4種)に含まれる個々の英文について、その発話コンテクストや発話・談話機能などを詳細に分析することによって、教科書の中でのコミュニケーションの成立状況を調査した。どの教科書においても、日本人中学生が主要な登場人物に設定してあり、日本人および中学生を意識した教科書作りがなされている。ただ、発話条件が特定されないものもかなりあり、改善の余地が残されている。また、日本人が発信する場合も数多く設定されており、発信型英語教育への転換が十分に意識されているが、対話の構造自体は一方が話しかけ、他方が受け答えるという単純な形が多く、もっと変化に富んだ対話が望まれる。
- 奈良教育大学教育研究所の論文
- 1994-03-01