自己診断記憶尺度と記憶能力の関係
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概要
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記憶活動に関する質問項目を48項目作成し、107名の大学生を対象とする調査を行い、実際の記憶テスト成績との関係を検討した。質問項目について因子分析を行った結果、検索失敗因子、記憶効率因子及び情報保持の工夫因子という3つの内的一貫性のある因子が抽出され、自己診断記憶尺度として21項目が選ばれた。因子に対応する質問の得点を各尺度得点として、単語自由再生テスト、数唱(順唱)テスト及び文章記憶テストの得点との関係を検討した。その結果、記憶効率因子と順唱テスト、及び検索失敗因子と文章記憶の関係が示され、記憶成績の上位群と下位群での違いが、いくつかの質問項目に認められた。
- 奈良教育大学教育研究所の論文
- 1992-03-01