【膠原病】 Neuropsychiatric Lupusの1例
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概要
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雑誌掲載版40歳女.2000年3月頃から顔面の紅斑が出現し,徐々に拡大して,5月には発熱した.皮疹は亜急性型紅斑でリンパ球減少,抗DNA抗体,抗核抗体陽性所見と合わせて全身性エリテマトーデスと診断した.検査上,抗リン脂質抗体症候群を合併していた.無疹部ループスバンドテストで基底膜部にIgG,IgMが沈着し,腎生検の結果,WHO分類class IVであった.プレドニゾロン(PSL)50mg/日を開始したところ,皮膚症状,検査所見は徐々に改善したが,3週間目頃から手指の痺れ,突っ張り感を自覚し,その後多弁,易刺激性を中心とする精神・神経症状が出現した.画像所見,脳波所見も合わせ,neuropsychiatric lupusと診断した.PSLは増量せずに向精神薬治療で速やかに精神症状改善した.その後は順調に経過し,現在外来観察中である.精神症状の再発はない
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