海水による凍結融解作用を受けたモルタルのスケーリング発生要因に関する熱分析に基づく検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では、海水中と淡水中における凍結融解の繰返しを受けるモルタルのスケーリングに及ぼす発生要因を熱分析に基づいて明らかにすることを目的とし、海水あるいは淡水に浸した供試体を用いて冷却速度が異なる凍結融解試験を行った。その結果、海水に浸した供試体にスケーリングが多く発生し、その傾向は冷却速度が遅い凍結融解作用を受けるほど顕著となった。この原因について検討した結果、冷却速度が遅い場合では海水が供試体内部に浸入しやすいためセメントペーストの飽水度が高くなることに加え、セメントペーストに投入した水分が凍結する割合が高くスケーリングが発生しやすい状態になることを明らかにした。
- 社団法人セメント協会の論文
- 2005-00-00
社団法人セメント協会 | 論文
- ゾル-ゲル法による有色廃ガラスカレットへのアルミナ前駆体コーティングおよびおモルタルの力学特性
- セメントペーストマトリックスへの海水の浸入がスケーリングに及ぼす影響
- 海水の凍結挙動がコンクリートのスケーリングに及ぼす影響
- ゾル-ゲル法によるポリプロピレン繊維の表面処理およびコンクリートへの補強効果
- 海水による凍結融解作用を受けたモルタルのスケーリング発生要因に関する熱分析に基づく検討