外国人船員の日本語使用に関する調査報告 : 苫小牧シーメンズクラブ利用船員への調査から
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概要
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日本語教育で学習者のニーズが多様化している。外国人船員への日本語教育も新しい分野と言える。苫小牧港では、年間約2万人の外国人船員が上陸している。そのうちの9千人以上が苫小牧シーメンズクラブを訪れ、利用している。同クラブは、ボランティアによって運営されているNPOで、主に福利厚生面で支援している。言語面からの支援として、サバイバル日本語テキストを配布しているが、まだ十分なものとは言えない。今回、彼らへの異文化理解を含む言語学習支援検討の基礎資料を得ることを目的としてアンケート調査を実施した。それは、今まで、漠然としていた以下の点について、できる限り把握しようとするものであった。(1)外国人船員の属性 (2)彼らの日本語のニーズAround 20,000 foreign seafarers have shore leave in Port of Tomakomai, Hokkaido annually. And more than 9,000 of them visit the Tomakomai Seaman's Club. The club is an NPO, and volunteers work to assist seafarers in various matters. One of these is providing a survival Japanese booklet. A questionnaire survey of foreign seafarers on Japanese language use was carried out in order to find out their attributes and needs in Japanese language. This paper presents the results of the survey. The analysis will be used to develop new survival Japanese materials.
- 北海道大学留学生センター = Hokkaido University International Student Centerの論文
北海道大学留学生センター = Hokkaido University International Student Center | 論文
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