小学生の達成および社会的承認の動機
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概要
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小学生の達成および社会的承認の動機を発達的にしらべ,学業成績,知能および性との関係を明らかにするため,2年,4年,6年生の男女あわせて1394人を対象に40項目よりなる質問を実施しその回答を分析した。その結果,達成の動機は,(a)学年が進むにつれて減少し,どの学年でも女子の方が男子よりも強く,(b)低学年では成績のよい者や知能の高い者の方がそれの悪いまたは低い者よりも強いが,高学年ではそのちがいがなかった。また,社会的承認の動機は,(a)学年が進むにつれて減少し,どの学年でも女子の方が男子よりも高く,(b)どの学年でも成績の悪い者や知能の低い者の方が,それのよいまたは高い者よりも強かった。別に,4年生と6年生で2つの動機と称賛・叱責との関係が調べられ,2,3の結果が得られた。
- 奈良教育大学教育研究所の論文
- 1969-02-28