におい手がかりが幼少期の自伝的記憶の想起に及ぼす影響
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概要
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本研究では、におい手がかりによって幼少期の自伝的記憶の想起が促進されるメカニズムを解明するために、におい手がかりの諸特性に注目し、検討を行った。118名を対象に、30種類のにおいの熟知度、感情喚起度、快‐不快度に関する評定および命名を求めた後に、そのにおいを手がかりとして自伝的記憶の想起を求めた。その結果、におい手がかりの熟知度が低く、かつ命名されていない場合に幼少期の自伝的記憶が想起されやすいことが明らかになった。また、内容分析の結果から、幼少期と最近の自伝的記憶ではその内容に違いがあることがわかった。これらの結果は、におい手がかりによって想起される自伝的記憶の生起時期が言語発達による影響を受けることを示唆している。
- 2011-03-31
著者
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