中・上級台湾人日本語学習者によるテイタの習得に関する研究
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概要
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今までの習得研究ではテイルだけを扱っており、学習者のテイタに関する習得状況は明らかにされていない。本稿では、日本と台湾で学ぶ中・上級台湾人日本語学習者を対象にし、今までの習得研究で指摘されていなかったテイタの習得状況を集団テスト法で検証した。その結果、以下の点が明らかになった。1) 学習環境の違いがテイタの習得に影響を与えている。2) 日本で学ぶ学習者におけるテイタの習得順序は「性状(+可変性)」「運動の持続(+長期)」「繰返し」「運動の持続(-長期)」「結果の状態」「性状(-可変性)」「直前までの持続」「感知の視点」「同時性」「運動効力」「状態の変化」である。3) 習得順序に関し、台湾の学習者は「運動の持続(-長期)」「感知の視点」「同時性」の3項目において日本の学習者と異なる傾向を示している。
- お茶の水女子大学日本言語文化学研究会の論文
- 2000-06-24
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会 | 論文
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