「ではない(か)」の談話機能と音調について(平田悦朗先生退官記念号)
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概要
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日本語学習者にとって話し手の表現意図が判断しにくい表現のひとつである「ではないか」の第1類について、談話の観点から聞き手への働きかけの程度や聞き手に期待する反応によって分類を行った。さらに表現意図を判断するてがかりのひとつとして音調について考察した。その結果、話者の驚き・意外、感想・評価を表明する場合は下降調、聞き手に認識・想起を要請したり、聞き手を非難・叱責する場合も下降調となるが、聞き手に同意を要求したり何らかの言語的応答を期待する場合は下降調も可能だが主に上昇調となると考えられる。
- お茶の水女子大学日本言語文化学研究会の論文
- 1997-06-20
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会 | 論文
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