談話の展開と予測能力について : 確認要求表現を用いた発話を中心に(1)
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概要
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聞き手は話し手の次の発話を予測しながら聞いているが、予測のしやすい談話の展開パターンがあるのではないだろうか。本稿では、確認要求表現「だろう/でしょう」を使った発話に注目し、その後に続く発話は予測しやすいのではないかという想定のもとに予測調査を行った。そして、後に聞き手への注意や提案などの働きかけがくる場合は予測が容易であり、後に自分の意見を続ける展開になっている場合は、内容によっては予測が困難になるという結果が得られ、発話の機能によって予測の難易が決まってくることが明らかになった。日本人と留学生とを比べてみると、留学生の予測は全体的に日本人よりも弱いが、発話の機能によって予測の難易が違ってくる点では日本人と同じであることがわかった。
- お茶の水女子大学日本言語文化学研究会の論文
- 1996-12-07
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会 | 論文
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